真・忍者物語 「本物の忍者」を探しにいこう!
3/12

ちょう    ほう情報収集したり文書を盗むために石垣を登ったり、床下や天井に忍び込んだり、敵兵に変装したりと、あらゆる方法を使って敵地に忍び込んでいました。地図は作戦を立てる上で重要な資料になりま              ほはばす。そのために歩幅や豆を使って距離を測ったり、物ごとをよく観察してより正確な地図を作成したそうです。せま狭い意味の忍術攪  乱人を混乱させるかく    らんようち  ぼう    りゃくおん  ぎょう    隠 形 術薬   方(眠薬・毒薬 等)広い意味の忍術2       じんち             しゅくん                                    せいしん    こころがま    おも                  よくぼう                         へび                            ゆだんかく隠れる                                さ忍者は人知れず行動したり危険を避けるために、              た“隠れる”技術に長けていました。人のスキをついていっしゅん                                さっかく一瞬で隠れたことから、“消えた”と敵が錯覚することもあったそうです。せい しん変 装 法記 憶 法通 信 法(のろし・旗 等)敵の国や陣地に忍び込んで集めた情報を、主君に伝えるために生み出されたのが忍術です。忍術のほとんどは、攻撃ではなく戦いを避けるための技でした。また、主君のために正しく忍術を使う「正心」の心構えを重んじており、自分の欲望をかなえるために忍術を使うことはなかったといわれています。主君を尊敬し心を込めて尽くし働く自分の技術を自分の欲望のために使用しない火   術(放火・破壊 等)カ マ リ(夜討 等)占   術自分の中にある迷いや悪い心を捨て、自分の技術を主君のために使う話   術忍び込む伝える仲間同士でしか通じない言葉で連絡を取り合ったり、手紙に暗号を使うなど、秘密を守るためにさまざまな工夫がなされました。実 技(一例)待ちぶせ通り道にワナを仕掛けて敵を誘い込んだり、ひもを仕掛けて馬を倒すほか、大将を捕らえたり敵の手紙を奪ったりもしました。地図をつくる変装するやまぶし     ぼう山伏・お坊さんなどさまざま                 あやな職業に変装し、怪しまれな                      けしょういために芸を身に付け、化粧や声まねも練習していました。また、病気のフリを        ゆだんして敵を油断させることもありました。動物をあやつる犬を追跡に活用するほか、蛇を投げ込み騒ぎを起こしたり、猫を忍ばせて敵を油断させたりもしました。また、敵の番犬が吠えないように手なずけることもありました。逃げる忍者にとって最も重要なのは生きて情報を持ち帰ること。まきびしで足止めしたり、砂ぼこりで目をくらませたり、逃げるためにあらゆる方法を使いました。諜  報情報を集める謀  略自分を有利にする忍術ってどんなもの?「正心」とは

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る